『ラーゲリより愛を込めて』原作をネタバレしちゃいます!!
映画『ラーゲリより愛を込めて』のあらすじと結末もご紹介?!
演技派の“二宮 和也”さんが主演を務める映画『ラーゲリより愛を込めて』が公開されます。
映画を楽しんでいただけるようひと足先に『ラーゲリより愛を込めて』の原作をわかりやすくネタバレしちゃいます!
わかりやすく、あらすじや結末もご紹介!
『ラーゲリより愛を込めて』の原作をネタバレ!!
2022年12月9日(金)に映画『ラーゲリより愛を込めて』が公開されます。
“二宮 和也”さん主演と聞いて、内容が気になる方は多いのではないでしょうか!?
映画『ラーゲリより愛を込めて』の原作のネタバレとあらすじや結末をわかりやすく、より映画を楽しめるようにご紹介致します。
原作「ラーゲリより愛を込めて」とは?
原作は、作家の“辺見じゅん”さんの『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』になります。
第二次世界大戦後にシベリアに抑留され、強制収容所(ラーゲリ)内で亡くなった“山本 幡男”の遺書を、彼を慕う仲間達の驚くべき方法により厳しいソ連の監視をかいくぐって遺族に届けられた実話を描いた物語です。
1989年:第11回講談社ノンフィクション賞
1990年:第21回大宅壮一ノンフィクション賞
“山本 幡男”は仲間に信頼される男。
極寒の地で、希望と愛情を持って仲間を導いた。
1908年9月10日生まれ。
島根県隠岐郡西ノ島町出身。
1954年8月25日(45歳没)にソビエト連邦 ハバロフスクにて亡くなる。
死因:喉頭癌性肉腫
第二次世界大戦終結後に旧ソビエト連邦によるシベリア抑留を経験した日本人の一人。
日本への帰国が絶望的な状況下において、強制収容所(ラーゲリ)内の日本人俘虜たちに日本の文化と帰国への希望を広め、一同の精神的支柱になり続けた。
自身は帰国の夢が叶わず収容所内で病死したが、死の間際に家族宛ての遺書を遺しており、同志たちがその文面を暗記することで日本の遺族へ届けたことでも知られる。
作者はいったい誰?
歌人・作家の“辺見じゅん”さんです。
ノンフィクション作家で有名な“辺見じゅん”先生が後世のために書き残してくださった「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」はじめ「昭和の遺書」「男たちの大和」などなど、心に刺さる名作をこの世に排出し続けた偉大な方です。
本名:清水 眞弓(しみず まゆみ)
日本の歌人・ノンフィクション作家
1939年7月26日生まれ。
富山県中新川郡水橋町(現富山市)出身。
2011年9月21日(72歳没)東京都武蔵野市の自宅にて息を引き取る。
私小説風から童話・詩歌まで幅広い作品を手がける。ノンフィクションにおいては、丹念な聞き取りを元に構成されているとして評価が高い。
私小説風作品においては、複雑な家庭環境を元に冷静で批判的に家族を捉える反面、親子の愛情について細やかに描写されている。
著書
- 『花冷え』(七曜社、1964年)※清水真弓名義
- 『愛の民話』(新書館、1974年)
- 『呪われたシルク・ロード』(角川書店、1975年)
- 『はしりかねと八つの村のものがたり』(文藝春秋、1977年)
- 『ふるさと幻視行』(講談社、1978年)
- 『たおやかな鬼たち』(角川書店、1979年)
- 『海の娼婦はしりかね』(角川文庫、1981年)
- 『探訪北越雪譜の世界』(角川書店、1982年)
- 『男たちの大和』(角川書店、1983年)
- 「決定版 男たちの大和」ハルキ文庫、2004年ほか
- 『愛することと歌うこと―女流歌人・俳人の肖像』(美術公論社、1986年)
- 『収容所から来た遺書』(文藝春秋、1989年)
- 『花子のくにの歳時記』(小学館、1991年)
- 『大下弘虹の生涯』(新潮社、1992年)
- 『レクイエム・太平洋戦争』(PHP研究所、1994年)
- 『夢、未だ盡きず―平木信二と吉岡隆徳』(文藝春秋、1998年)
- 『暁の超特急―吉岡隆徳ものがたり』(松江今井書店、2001年)
- 『戦場から届いた遺書』(日本放送出版協会 NHK人間講座、2002年)
- 『小説 男たちの大和』(角川春樹事務所、2005年)
著書の多くは、戦没兵士やその遺族の思いを残した手紙やはがきなどの遺書を手がかりに描き続けた名作ばかりです。
その中でも、平成元年に「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」を著し、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞しました。
シベリアに抑留され亡くなった人の遺書を、持ち出しが禁じられるなかで、生き残った仲間たちが記憶して家族に届けるという実話を通して、極限状況でも家族や故郷への思いを持ち続けたひとりの人間の尊厳を描いた。
戦没者たちが残していった言葉を通して、人間の尊厳とは何か、問い続けた“辺見じゅん”先生の思いが著書一つひとつに込められている。
いつの出来事か?
1945年、第二次世界大戦後の零下40度の厳冬の世界・シベリアの強制収容所(ラーゲリ)での実話。
1945年8月15 日:天皇が終戦勅書をラジオ放送(玉音放送)し、太平洋戦争が終結する。
1945年は東京大空襲、広島・長崎へ原子爆弾投下、日本が無条件降伏で太平洋戦争が終結、第2次世界大戦終結、闇市の出現、マッカーサー元帥厚木飛行場到着など、激動の時代。
第二次世界大戦という全世界を巻き込んでの戦争の真っただ中の混沌とした時代にあった実話です。
ラーゲリより愛を込めてのあらすじと結末もご紹介?!
ずばり、先がわからない不安な時代に光を灯す“愛の実話”です。
ひとりの男がまわりの仲間に夢と希望を持たせ、生きる大切さを伝えていく物語。
「ダモイ=帰国」を合言葉に劣悪な環境の中を仲間たちと支え合いながら必死に生きてゆく・・・
簡単なあらすじ!
第2次世界大戦終結後、激動の時代にシベリアにある強制収容所で過酷な生活を強いられる日本人捕虜たちは、絶望の毎日を送っていた。
そのうちの1人である山本幡男は、いつか帰国できると信じて周囲の人々を支えていく物語。
「生きる希望を捨ててはいけません!帰国(ダモイ)の日は必ずやって来ます!!」と、絶望する日本人捕虜たちに訴え続ける山本 幡男さん。
妻のモジミさんと4人の子どもと過ごす日々を信じて、仲間を励まし続ける彼の行動と信念は凍っていた捕虜たちの心を次第に溶かしていく。
8年後、山本に妻からはがきが届く。「あなたの帰りを待っています」。
誰もがダモイの日が近づいていると感じていたが、山本の体は病魔に侵されていた……。
気になる結末は?
山本は昭和29年(1954年)の2月に中央病院に入院し、「喉頭癌性肉腫」と診断されてすぐに手遅れと判断され退院させられてしまいました。
仲間の勧めで家族への遺書をわずか1日で遺書を書き上げ、仲間の佐藤 健雄に手渡しました。
遺書は4通あり、本文、母、妻、子どたちへとそれぞれに向けられたもので、その量はノートにして15枚分にもなるものでした。
日本語の文書は所持厳禁だった収容所なので、大切な遺書を託された6人の仲間は、なんとしても彼の想いのこもった遺書を山本の家族に渡すために奔走しました。
昭和29年(1954年)8月25日に山本は45歳で息を引き取り、二年後の昭和31年(1956年)12月に1025名のソ連地区からの長期抑留者たちが帰国となったのです。
そこから遺書は6人の仲間によって、12年の月日を得て、やっと妻の元へ届けられました。
その後、山本の最後の遺書が昭和62年(1987年)の夏に届けられ、山本がこの世を去ってから33年目でようやくすべての遺書が届けられました。
映画『ラーゲリより愛を込めて』のたのしみ方は?!
映画『ラーゲリより愛を込めて』を楽しむために勝手に注目ポイントと映画が伝えたいメッセージをお伝えいたします。
注目ポイント!
主人公演じる“二宮 和也”さんの演技には注目をして頂きたいです。
映画『硫黄島からの手紙』での圧倒的な演技は観るものを魅了し、主人公に感情移入してしまいます。
今回の映画『ラーゲリより愛を込めて』での演技も益々磨かれた演技力で私たちを魅了してくれるでしょう。
注目ポイント!
“二宮 和也”さんの母方の祖父はシベリア抑留であったとのこと。
おじいさんがシベリア抑留の経験があり、本作への思い入れがあったとも語っている。
映画『ラーゲリより愛を込めて』からのメッセージとは?
わたしの勝手な解釈ですが、
まず、あきらめないことの大切さと仲間との絆が人生において最も大切ということが伝わってきます。
戦争の真っただ中で不透明な世の中での心の拠り所は、近くには居ないけれども大切な家族の愛情。
今を生きる私たちへの熱いメッセージがこもっています。
何を頼りに人生を歩んでいくかを考えさせられる作品だと感じました。
まとめ
映画『ラーゲリより愛を込めて』
公式サイト↓↓↓
映画『ラーゲリより愛を込めて』公式サイト (lageri-movie.jp)
今回は、映画『ラーゲリより愛を込めて』の原作のネタバレとあらすじや結末をご紹介してきました。
今を生きる私たちにとって大切なメッセージが込められている作品だと思います。
あなたが感じたことが必要な気付きだと私は思います。
是非、映画『ラーゲリより愛を込めて』を観てください。
そしてお互いに「気付き」を大切に人生を豊かにしていきたいものです。